更新日:平成26年8月9日
Old
Mac入門 その1 まずは起動してみる!!
それでは、Old Macを起動させましょう!
まずは、近代?コンパクトマックの代表格であるColorClassicII(通称:カラクラ2)を準備しました。
まあ、カラクラ2ですが、改造ベースだったことあり、結構人気があったような気もするのですが、私はSE/30派だったので、現役時代は、あまり興味がありませんでした。まあ、今回は入門編なので、改造話はやめておきましょう。
本体背面の電源をONにして、キーボード左上のでっかいボタンを押すと、”ジャーン”となって、マックのアイコンが出て、このMacOSの画面が現れます。
画面の背景がわかり、左下よりアイコンが表示されます。”アイコンパレード”っていうんですが、今風に言うとドライバーやプラグインって感じでしょうか?画面いっぱいに並ぶとなかなか爽快なのですが、やりすぎるとアイコンパレード中に、Macがフリーズします。まあ、その辺がMacOSがWindowsOSに負けた原因だったりするのですが、、
ってことで、とりあえず起動しました!!パチパチパチ。(少々ボケ気味!完全にボケてますが!)
画面左上のリンゴマークをクリックすると、プルダウンでメニューが表示されます。
まあ、この辺は、現在のMacOSXにも引き継がれております。
ちなみに、プルダウンメニューの”このコンピュータについて”をクリックすると、OSのバージョンとメモリー総容量とメモリー使用量が表示されます。現在はシステムしかないので、”システムソフトウェア”のみですが、ソフトを起動すると、この下にそれぞれのソフトのメモリー使用量が表示されます。それにして、総容量36MB、OSは4MBちょっとしか使用していないとは、現在では考えられませんね。
ちなみ、Old Macのキーボードはこんな感じ。あくまでデザイン性重視?の為、ファンクションキーやカーソルキーはありません。当初のキーボードは、テンキーもありませんでした。接続方法は、ADB(Apple
Desktop Bus)というオリジナルの規格で、ベージュのG3まで採用されました。Power
Macintosh G3 B&W(通称:ポリタンク)からは、USBキーボードが標準となりましたが、うちのポリタンクにはADBは1個ついています。
この四角いのがMacのマウスです。たぶん、コンパクトMac(SE/30)についていたものと思いますが、日に焼けてこんな色ですが、もともとは左のキーボードと同じような色だったと思います。接続方法は、もちろんADBなのですが、ADBはデイジーチェーン(術繋ぎ)できるので、キーボードに接続しております。
カラクラ2の背面です。
左中央のスイッチは、電源のメインスイッチです。
各種I/O(Input/Output)インターフェースのアップです。左から、ADBポートx2、プリンターポートx1、モデムポートx1、SCSIポートx1、マイク入力x1、ヘッドホン出力x1、NuBus用パネルとなります。確か、プリンタ/モデムポートは、同じもので、専用のアダプター(LocalTalk)を使えば、ファイルやプリンターが共有出来ました。Nubusに専用カードを使えば、Ethernet(10base)ポートも拡張できたのですが、当時のEthernet関連機器は、今では考えられないくらい高くて、ファイルやプリンターを共有するメリットは、当時の企業では理解してもらえず、安いくて、めちゃめちゃ遅いLocalTalkで、FileMakerProを使った記憶があります。まあ、一般企業でLANが普及するのは、Windows98以降でしょうから、その分野ではMacOSは10年くらい進んでいたのかもしれません。
背面I/Oパネルをはずして、MB(マザーボード)を引っ張り出してみました!左側に垂直でメモリースロットに刺さっているのがSIMM72Pin32MBのメモリーで、その次は基盤に4MBのメモリーが実装されています。実装メモリーの右側の空きスロットは、VRAM用スロット?だったような(また、調べておきます)。画面中央の四角い空きのソケットは、コプロセッサー用のソケットです。コプロセッサーとは、補助用プロセッサーのことで、メインCPUが68030の本機の場合は、浮動小数点演算(FPU)が、コプロセッサーとなります。68030の次の68040では、FPUはメインCPUに実装されるので、68040機の場合はコプロセッサー用のソケットは存在せず、CPUを交換します。あまりこの辺を書くと、初心者の人にはチンプンカンプンで、嫌われるのですが、、、、どうも性分でして、、、、一番右の白スロットがNuBusのスロットで、確かLCシリーズと共通の専用NuBusカードしか使用できません。
ちなみに、メインCPU Motorola MC68030 33MHzのアップです。CPUなのにヒートシンクがありません。まあ、大して発熱しないので、ヒートシンクが必要なかったのですが、”発熱しない=仕事しない”って事なので、後の改造ブームの原因だったりします。
せっかくなので、もう一台Old Macを起動しました。OldMacユーザーなら誰もが欲しがったアレです。名器Quadra700です。Quadra700が何故名器なのかといえば、1:68040を最初に搭載した、2:最後のフロッグデザイン採用機?、3:IIcx→IIci→Quadra700と、アップグレードが用意されていた、、、、って点でしょうか?まあ、私もやっと2年ほど前(2012年?)に入手下したのですが、起動したのは今日が初めてです。本当に、高かったんですね!
ってこので、”このMacintoshについて”(OS7.6.1では、”このコンピューターについて”でしたが)をみてみると、OSは、カラクラ2より古い7.5.3です。っで、よく見ると”PowerMacintosh"の表示が!!OldMac=68系の予定ではじめたのですが、早くも崩れてしまいました。まあ、68ベースなので良しとします。メモリーは、オンボード4MB+16MBx4=Total
68MBです。メモリーはSIMM30Pinなので、1枚16MBが最大となり、68MBはMaxとなります。当時の価格を考えると恐ろしい限りです。いまなら、MacBookAirが何台買えるのやら!?
お約束ですが、内蔵電池が切れており、日付が狂っております。内蔵電池が切れると、確かMacの場合はデフォルト(初期値)が1904年1月1日となったはずで、DOS/V機の場合は、1900年1月1日だったような気がします。ちなみに、最近DOS/V機は、PCの製造年だったりしますが、メーカーによってまちまちのようです。あんまりかけ離れた日付だと、ユーザーが直す気すら起きなくなるからでしょうか?
Qudara700の背面のI/Oです。左から、電源ボタン、モニターポート、SCSIポート、Ethernetポート、プリンター、モデム、ADBx2、ヘッドホン出力、マイク入力となります。ヘッドホン、マイクの上は、NuBusカード用リアパネルとなります。まだDOS/VがWindows3.1の時代に、専用アダプターが必要とはいえ、Ethernetポートが標準装備ってのはすごいです。(すごい事なんです!!)
っで、OldMacを使う時に重要なグッズです。Dsub15ピンの変換アダプターです。当時のMacとPC98は、Dsub15Pinですが、ピンの配列が2列で、DOS/V系は3列となります。正式には、2列は、”D-sub15ピン"で、3列は”ミニD-sub(HD)15Pin"というようです。HDは高密度を意味しており、現在3列のD-sun15ピンは後から出てきた規格のようです。もしかするとDOSも640x400だったときは、2列だったのでしょうか?って、そっちの話は、後にして、肝心の変換アダプタですが、Mac用(左)は、ディップスイッチがついています。ディップスイッチがないPC98用(右)をつけたら、色が出力されなかったりして、正しく表示されませんでした。OldMacを使用する場合、このアダプターは絶対必要ですので、お忘れなく!ただし、新品では入手できないかも?
っで、お約束の内部です。今回は、HDD、電源ユニットははずしていないので、細かくは解説しませんが、右上に刺さっているのPowerPCのアクセラレーターカードです。専用スロットに刺さっていますが、NuBusスロットにかぶっており、NuBusスロット1箇所が使えません。アクセラレーター、ビデオカード、SCSIカード、LANカード等から2つしか選ぶことが出来ないのが、Quadra700の弱点です(たしか?)。それと、カラクラ2で解説しましたが、本機にはFPU用のソケットがありません。
ってことで、早足ですが、OldMac(カラクラ2とQuadra700)の起動と、簡単なハードの解説をしました。はたして、このサイトを見て、何人の人がトライするのでしょうか?まあ、そんなことは、さておき、次回は何をしましょうか?
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